子供のやる気を引き出す 親のアプローチ
恒例となりましたが、マネジメント・ブレイン・アソシエイツ様発行の「子供のやる気を引き出す 親のアプローチ」を転載させて頂きます。
保護者の方々にも何かの気づきの一つにして頂ければ、これに勝る幸せはございません。
出典:
マネジメント・ブレイン・アソシエイツ発行
「子供のやる気を引き出す親のアプローチ」
☆兄弟それぞれの良い点に注目しよう!☆
◇兄弟なのに、全く性格が違う。という話を聞くことがあります。我が家の子ども達がまさにその通りで、年子なのに、全く性格が違うのです。
◇例えば、上の子は、よく話をするのに、下の子は、大人しい。しかし、上の子は慎重派で、下の子は行動派とか。上の子は、勉強ができるのに、下の子はできない。しかし、上の子は運動が苦手だけれど、下の子は運動が得意とか。
◇同じ家庭で同じように育てているのに、なぜ、こんなにも性格が違うのでしょうか?
◇子どもたちは、誰でも親から注目されたいという欲求を持っています。
そこで、上のお兄ちゃん或いはお姉ちゃんが勉強ができるという注目を親や周りから得られているとすると、下の子も同じ勉強の土俵で注目を得ようとするか、それとも、勉強では難しいと無意識に思えば、別の分野で注目を得ようとするのです。もちろん、無意識のうちに。
◇兄弟それぞれの性格が、公平に親からの注目を得られるときには大きな問題はないかもしれません。しかし、ある一つの価値観だけで子どもを見ていると、兄弟どちらかの長所を見逃してしまうことになる可能性があります。
◇更に心配なことは、親の期待する分野で注目されないなら、親に迷惑をかけることで注目を得ようと行動する子どもに育ててしまう可能性があることです。
◇兄弟を育ている時の大切なことは、二つです。
一つは、親が単一的な価値で兄弟にレッテルを貼らずに、それぞれの長所に注目すること。
もう一つは、同じ分野でそれぞれの才能を引き出したいと考えるなら、兄弟の比較を避けることです。
そして、その子自身の成長(昨日よりも今日というように)を承認することが大切です。
◇互いに競争させて伸ばそうとする子育てには、思いがけないリスクが潜んでいるのです。上手くいくことよりも難しくしてしまうことの方が多い子育てになってしまいます。
☆子どもを元気にするコミュニケーションスキル!☆
◇コミュニケーションスキルの一つリフレーミングというものがあります。
リフレーミングとは、「ものを見る視点を変える」「考える枠組みを変える」というスキルです。
子どもが悩んでいる時に、子どもの視点を少し変えて、悩んでいることを見てみると、今まで悩んでいた意味合いとは違う意味合いが浮かびます。そうするとちょっと元気になります。
以下の言い換えを例のようにやってみてください。
(例)臆病 → 慎重
1.落ち着きがない →
2.消極的 →
3.頑固 →
4.根暗 →
5.優柔不断 →
◇この5つの言い換えは、ほんの一例ですが、
1.「落ち着きがない」というマイナスの表現をプラスに言ってみると、「活発」とか「活動的」ということになります。こういうマイナスの枠組みをプラスの枠組みに転換することをリフレーミングと言います。このスキルを自由に使いこなせれば、私たちは、子どもたちを元気にしてあげやすくなります。
◇子どもが浮かない顔をしている時、自分のことを悪く思っている時(何て自分ってダメなんだろう!)や袋小路にはまっている時にリフレーミングを使って、勇気づけます。そうすれば、子どもも違った見方を自分にして、元気になります。
◇例えば、子どもが、自分は頑固でしょうがいない人間なんだと思っているのを、「いやあなたは信念がある人間なんだよ。だから、いろいろと悩むんだよ。」と伝えてあげるのです。
◇子どもが何を求めているのか、その本当のところに心を使うことです。子どもは、悩んでいる時、存在承認を求めているのです。その承認をする一つのスキルが、リフレーミングと考えても良いと思います。
袋小路にハマった子どもの心を晴れやかにしてあげてください。
そのために、子どもとは違った視点を提供してあげること。
これが私たちにとって大切なことなのです。
『リフレーミングを使って子どもを元気にする!』